数あるライターの中から依頼してもらうには、他のライターと差別化する必要があります。
あくまでも経験則ですが、それは「自分の長所をアピールする」ということにつながり、案件の獲得に直接影響を与えます。
自分の長所を見つけるときに私は、「これまで身につけたスキルや得意なこと」に絞ってアピールポイントを考えました。
今回は、自分の長所を明確にしてアピールポイントとしてまとめた経緯をご紹介します。
人まねだけでは選んでもらえない
専業ライターになりたての頃は、人気ライターさんのプロフィールなどを参考にして、彼らが得意としているのと同じ点をアピールしていました。「アピールしている=需要がある」と考えていたからです。
例えば、
- SEO記事が得意
- 1時間で◯文字書ける
というふうに。確かに専業ライターになった当時はSEO記事作成案件が非常に多く、条件の良い募集案件には、おもしろいほど「SEO」の文字が踊っていました。私は早い者勝ち案件ですでにSEO記事作成の実績があり、時間内に決められた文字数を書けるスキルも持っていましたが、いくらアピールしても、全く見向きされなかったのです。たまに「イギリス在住」に惹かれてお声がけいただくこともありましたが、食べていけるほどの依頼が舞い込むわけではありませんでした。
「これはやばいぞ」
と思い、自分のプロフィールをもう一度見直すことにしたのです。
参考にしたのは「自分の経歴」と「お客様の評価」
自分の強みを
- 自分の経歴
- お客様の評価
の2点から抽出することにしました。大切なのは、ニーズのある分野で、自分なりにどのように応えられるかだと考えたからです。「他の人とは異なる方法でニーズを満たせるサービスをそれをサービスにしよう」と考えました。
この「ニーズのある分野で」がポイントです。ニーズがなければどんなに専門スキルを持っていても意味がありませんから。
私が専業ライターになりたての頃、SEO記事作成のニーズが高かったので、戦うならここだと決めていました。ただし、単に「SEO記事をスピーディーに書きあげられる」とアピールしても響かない。実績を並べても、上には上がいる。そこで、自分がすでに持っているスキルと、お客様の評価から、自分は何に長けているのかを探ることにしたのです。
自分の経歴
私には、イギリスの大学で役6年学び修士課程を修了した経験があります。このときに、今につながるライティングスキルを身につけました。
強みとしては、
- 英語の文章を書ける
- エッセイを書ける
- 卒論を書ける
- 論理的な文章を書ける
の4つが挙げられます。
さらに、もともと
- 文章を書くことが好き(幼稚園の年長から日記を書いていた)
- 論理的に考えて構成を組み立てるのが好き
でもあったため、これも強みに含むことにしました。
こえらの経験を考慮し、
「ロジカルな文章を書くイギリス在住SEO記事ライター」
と、自分自身をブランディングしたのです。
お客様の評価
「ロジカルな文章を書くイギリス在住SEO記事ライター」
でアピールすると、面白いように仕事が舞い込んできました。
特にビジネス系の記事の作成を求めているニーズを満たすことができ、
・分かりやすい
・読みやすい
・伝えたいことを簡潔に伝えてくれる
との評価をいただきました。
さらにお客様の評価は、SEO記事以外のライティングをサービスにするきっかけづくりにもなりました。
あるクライアントから「記事の要点をまとめて欲しい」との依頼を受けたことがあります。
要点の作成は、意外にもロジカルスキルを必要としました。その記事の言いたいことは何かを指定された文字内にまとめることが面白く、簡潔に表現できたことに達成感を得たのです。
クライアントからの評価も上々。その後も継続して受注できたため、「他にも需要があったらこれも強みになるかもしれない」と思うようになりました。そして試しに出品してみたら想像以上に需要があり、収入の柱の一つになったのです。お客様の評価が、自分の仕事の発展につながることに気づけた体験でした。
やや横道にそれてしまいましたが、自分の強みと戦っていけるフィールドを明確にして
- ロジカルに考えて記事の企画をする
- 論理的に記事構成を作成する
- わかりやすく気持ちをギュッと掴む文章を書く
ことのできるライターとして出品サービスやプロフィールでアピールしました。
忘れていけないこと
どのようにしてニーズを満たしてあげられるかをアピールすることともう一つ大切なことは、お客様の立場に立って考えることです。
自分が反対の立場になると分かると思いますが、依頼する方は、良いライターを探しています。特に真剣なお客様ほど、時間をかけてライターを吟味しているのです。時間をかけて探し出したライターが、予想に反して仕事をしてくれなかったらどうでしょうか。また、逆に予想以上のものを作ってもらえたら?
私は、「時間をかけてよかった」「この人に任せてよかった」と思ってもらえるライターになることを常に意識して仕事に取り組んできました。そうすると、自然に最高の記事を書こうとやる気が出てきますし、お客様のリクエストには可能な限り応えようと思えるようになります。この考え方が根底にあるのとないのとでは、仕事に対する取り組み方も、お客様に対する接し方も、自分の言動も何もかもが変わるのです。
お客様から感謝の気持をいただき、再度依頼を受けることを考えると、これは間違ったやり方ではないなと思います。
さいごに
ライターで稼ぐには、世の中のニーズに対応できるだけでなく、自分の強みを生かした方法で、ニーズを満たすことがポイントです。
「自分には、そんな強みはない」
と思うかもしれませんが、これまで生きてきた経験を振り返ってみると、意外とあるものです。
自分で見つけることが難しいと感じるのなら、自分のことを良く知っている人に聞いてみるのもいいでしょう。
自分の長所を探すことは、自分自身を見直すことにもつながります。
そうすると、自分の可能性を広げられ、現在抱えていいる課題に対する意外な解決策が出てくるかもしれません。
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